会計の役割について考える。


なぜ、会計は必要なのでしょうか。なぜ会社は会計帳簿をつけているのでしょうか。
税金を計算するためには会計帳簿が必要となります。自らの経営の状況を把握するためにも必要となります。また、事業資金の借入を行う場合、株式を上場する場合など様々な場面においてそれぞれの理由により会計帳簿が必要となります。

会社における会計帳簿は会社の経営成績(利益が出ているか、損をしているか)や財政状態(どれだけの財産や債務などがあるか)を知ることを目的として、一定のルールに基づいて作成されます。この一定のルールは会計基準と言われます。
所得税や法人税などの税金は会社の儲けから計算されます。また、経営の状況は利益がちゃんと出ているか、借金が利益の状況に対して多すぎないかといったことから自ら判断します。そして、銀行が融資を行う場合や投資家が出資する場合はその会社が利益が出ているかなど会社の経営が健全かを一つの要素として判断を行います。

このように会計はさまざま場面でそれぞれの理由により求められますが、主に以下の理由により必要とされているものと考えます。
①税金の計算
②自社の経営管理(社内コミュニケーションを含む)
③外部関係者とのコミュニケーション

税金を納めることは義務ですし、大企業ではない限り、経営者であれば自社が儲かっているかどうかといったことについては会計帳簿がなくても一定の把握をされているのではないでしょうか。
私は会計の必要性の理由として最も重要なのは外部関係者とのコミュニケーションであると考えます。
仕入先などの取引先、銀行などの金融機関、投資家はあなたの会社の何を信用して取引をしてくれるのでしょうか。人とのつながり、事業の将来性、そういったことも必要ではありますが、お金の状況が不明だったり、それを説明できないような会社と取引をしたいでしょうか。会計がそういったコミュニケーションを強力に補助することができます。
適切な会計情報を適時に相手に提供することにより良好なコミュニケーションが生まれます。一方でこれを怠ると関係が悪化あるいは停滞することになります。

税金の計算あるいは外部関係者とのコミュニケーションのための機能を有する会計は、それ自体に客観性と信頼性が求められることになります。
どのように会計は客観性と信頼性を確保しているのでしょうか。
これについて次回考えたいと思います。